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初歩解法では最初の一面をそろえるまで10手以上要してしまうことがあります。しかし多くのスクランブルでは4,5手、多くても6,7手でそろえることができます(たぶん)。そこで競技においてはこの一面をいかに読めるかが重要になります。ここで自分が知っている3,4手のパターンを片っ端から書いてもいいのですが、それでもすべてのパターンを網羅することはできないし、自分で試行錯誤をすることで気付くことも多くあるので、ここでは一面の読み方の説明をします。
そこでまず2手のパターンをまず説明します。2手のパターンが出てくることはあまりないので、覚えても意味がないのではと思う方がいらっしゃるかもしれません。しかし5手のパターンは1手目で4手のパターンに、4手のパターンは1手目で3手のパターンに、と大きい手数のパターンは小さい手数のパターンにしていくことでそろえることができます。このため2手のパターンを理解すると3手のパターン,4手のパターンと理解することができます。少し慣れれば当たり前のように感じるパターンですが、まずは基本から確認してみましょう。
まず2手のパターンは下の表の11パターンあります。パターン名は便宜上勝手につけました。図は底面のセンターが白の場合を示しています。
パターン名 | A | B-1 | B-2 |
図 | |||
手順 | BR' or R'B | R'F' | LF |
C-1 | C-2 | D-1 | D-2 |
LF' | R'F | F'R' | FL |
E-1 | E-2 | F-1 | F-2 |
FB | F'B' | B'F | BF' |
2手パターンを覚えたので3手パターンを2手パターンにする練習をしてみましょう。
一見面倒そうなパターンに見えますが、F'をするとF-1のパターンになります。よってこのパターンは「F'B'F」でそろいます。このようにセットアップをして2手パターンというものがあります。
このパターンは、位置は違いますがC-1のパターンがあることがわかります。そこでC-1の一手目F(上の表とは向きが違うためL→Fとなっている)を回すことを考えます。すると今度はAのパターンが出てきます。そのためこのパターンは「FBR'」または「FR'B」となります。
両方ともAのパターンであることがわかります。また左のパターンではF-2のパターンでもあることがわかります。
ここでAではBR'とR'Bのふたつの手順があったことを思い出してください。ここでそれぞれのパターンでBR'とR'Bをまわしてみた状態を考えてみてください.すると左のパターンではBR'、右のパターンではR'Bでまわすと、最後のコーナーがF'で入ることがわかります。よって左のパターンでは「BR'F'」、右のパターンでは「R'BF'」となります。
Aのパターンでどちらの手順を用いるかで後のコーナーが入りやすいかが変わってくるパターンはいくつかあるので、Aのパターンが出てきた場合は両方のまわし方を考えてみるといい手順が見つかることがあります。
一面の読めるようになるには、とにかく経験を積むことです。最初は大変かもしれませんが、今読めているところの一歩先まで読もうとするということがとても大切です。実をいうと自分も読めないことはよくあります。しかし残りのコーナーがどこに行くのか、向きはどうなるのかなどを意識して読もうとすることで、パーツの動きを追っていけるようになりました。一面の読みの練習をするのはとても大変ですが、できるようになれば競技ではかなり有利になります。ぜひ意識して一面を読むようにしましょう。
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